第12回山形国際ムービーフェスティバル

日時:11/11(金)・12(土)・13(日)場所:シネマコンプレックスMOVIE ON やまがた

繕い裁つ人© 2015 池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会

作品概要

繕い裁つ人
11/12(土)11:40~

監督 三島有紀子
出演 中谷美紀 三浦貴大 片桐はいり 黒木華 杉咲花 伊武雅刀 中尾ミエ 余貴美子

「南 洋裁店」。頑固な二代目店主が、“人生を変える一着”を仕立てます。

神戸の街を見渡す坂を上ると、その店はあった。「南洋裁店」という小さな看板が掛けられた、古びた洋風の一軒家。店主の南市江が作る服は、いつも即日完売。すべて昔ながらの職人スタイルを貫く手作りの一点ものだ。
  神戸のデパートに勤める藤井は、市江にブランド化の話を持ち掛けるが、まるで“頑固じじい”のような彼女は、全く興味を示さない。一代目である祖母が作った服の仕立て直しとサイズ直し、あとは先代のデザインを流用した新作を少しだけ、市江はそれで満足だった。南洋裁店の服は、世界で一着だけの一生もの──それが市江の繕い裁つ服が愛される、潔くも清い秘密だった。だが、自分がデザインしたドレスを作りたいはずだという藤井の言葉に、市江の心に封印してきた何かが揺れ動く──。
  こだわりの仕立て屋の二代目と、彼女の繕う服を愛する人たちが紡ぎ出す“服と人”との深く切ない物語。

舞台挨拶

三島有紀子

三島有紀子
18歳からインディーズ映画を撮り始める。神戸女学院大学卒業後にNHKに入局。「NHKスペシャル」「トップランナー」など数多くのドキュメンタリーを企画・監督。2003年に独立。助監督をやりながらオリジナル脚本を書き続け、2009年「刺青~匂ひ月のごとく~」で映画監督デビュー。「しあわせのパン」(2012)「ぶどうのなみだ」(2014)と、オリジナル脚本・監督作を発表。「ぶどうのなみだ」は、第38回モントリオール世界映画祭のワールド・グレイツ部門に招待され、世界的に高い評価を得た。WOWOWのダークミステリー「硝子の葦」、甲斐よしひろさんの歌をモチーフにした短編「オヤジファイト」なども手掛ける。
2015年「繕い裁つ人」、今年は10月に湊かなえさん原作の「少女」が公開。来年2017年には、ステップファミリーの父親の姿を描いた「幼な子われらに生まれ」が公開予定。

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